塾や習い事を選ぶ時、通いやすさもひとつのポイントです。
通いやすさを考慮しないと、本人も家族も疲弊してしまいます。
体験談を踏まえながら、塾の送迎事情と実際に通う場合の対応策、解決方法についてまとめました。
1. 塾の送迎が大変な理由
主に以下の4つが理由となります。
毎日の生活になるので、地味に疲労度が増してきます。
(1)通塾頻度が多い!毎日、毎週この生活が続くと疲れる
塾の場合は週2〜3回の通塾、習い事も週1回〜となります。
それが、通っている間、毎週続きます。
毎日の生活では疲れている時や体調が悪い時もあるので、負担になっていきます。
(2)兄弟姉妹がいる場合の送迎は日時の調整が複雑になる
学年が違う兄弟がそれぞれ異なる時間帯に塾へ通う場合は、更に回数も増え、同じ日に重なる場合は「ピストン送迎」となったり、複雑で調整も必要となります。
(3)忙しい時間帯と送迎が重なり、ストレスになる
保護者が仕事で残業しなけれならない時、家事で手が離せないタイミングがあっても、塾の開始時間は決まっているので、どうにかしてそれに合わせる必要があります。
忙しいと余裕がなくなり、イライラして、子供や周りに必要以上に強くあたってしまうなどの状況が起きやすくなるかも。
コメント:子どもが先生に質問して遅くなったりしたら、勉強熱心でいいことなのに、親は余裕がないので内心イライラすることもありました。
(4)塾や習い事の1〜3時間を、一旦家に戻るか、待つかのどちらでも負担
家から比較的近くでも家に変えると2度手間になり、家事もはかどらないし、待ってる間も、出先や車中でできることは限られている。
送迎を甘くみてはいけませんが、考え方や工夫次第では良い面もあります。
2 塾や習い事の送迎のメリット
送迎の負担は大きいですが、場合によってはメリットもあります。
どうせ送迎する必要があるなら、以下のメリットがあることを楽しんでみましょう。
(1)子供と話す機会がもてる
送迎時に子供と2人きりになると、ゆっくり話すことができます。
特に、兄弟がいる家庭では、なかなか2人だけで話す時間がもてません。
また、思春期になると親と話したがらない子もでてきますが、強制的に話す機会ができるので、子どもの様子を観察する機会にもなります。
私達親子の経験ですが、当時小学6年の長女の習い事を私が送迎していた時、長女はこの時間を楽しみにしていたようです。
毎回話してばかりではなく、黙って音楽を聴いている時などもありましたが、他の兄弟がいなく、落ち着いて親と話せる時間はとても大切な時間だったと思います。
(2)送り迎えで待ってる間、自分の時間がもてる
送迎は主に親がやることが多いと思いますが、子供を待っている間、本を読んだり、スケジュールを作成したりなど、自分の時間がもてます。
私の経験からも、子育てと仕事で忙しくしていて、家でも家事に追われる中、送迎で待ってる時間は、罪悪感なしに自分の時間が少しでも持てることはありがたいことでもありました。
3. 塾の送迎が難しい場合の対策と解決策9選
(1)近所の塾や習い事に通せる
近所の塾なら小学生でも、明るい時間帯は自分で行くこともできます。
帰りが暗くなる時間帯なら、帰りだけ迎えにいくこともできます。
送りか迎えだけのどちらかだけなら、負担も大幅に減ります。
(2)学校の近くの塾や習い事に通わせる
学校近くの塾や習い事に通わせるのも有効です。
学校近くなので、学校が終わってそのまま塾や習い事に行くことで、同じ塾に行く子や通学路が同じ方向の子と一緒に向かうことができるので、安全です。
塾が終わる頃に、迎えだけするか、方向が一緒なら友達と一緒に帰ることができます。
(3)塾や習い事の送迎バスを利用する
送迎バス等のサービスがある塾や習い事を探してみるのも一つの方法です。
私の地域では、水泳やソロバンなど、バスの送迎がありました。
(4)祖父母に協力を依頼する
祖父母が協力的なら、ダメもとで遠慮せずお願いしてみましょう。
案外、快く引き受けてくれたり、また孫と過ごす時間もできて、双方にとってよいことがあります。
私の場合、共働きなので夫の両親によくお願いしました。
定期的に顔を合わせるので、祖父母と子供たちの関係も良好です。
私自身、当たり前と思わず、いつも感謝の気持ちを忘れないことに気をつけたいです。
同じように同じ塾に通わせるママ友にお願いすることもありますが、感謝して、甘えすぎには気をつけましょう。
(5)キッズタクシーなど民間や公共のサービスを利用する
キッズタクシーなどの民間のサービスや、お住まいの地域によっては、市町村が子育て支援事業の一貫として、一時保育や送迎などのサービスを設けている所もあります。費用はかかりますが、どうしても送迎が難しい場合は検討してみましょう。
また、毎回ではなく、必要な時だけ利用する方法もあります。
(6) 仕事帰りに迎えに行く
塾によっては、自習室があるところがあります。
ルートや時間などの条件が限られていますが、仕事帰りにそのまま迎えて一緒に帰ることもあります。
(7) 家の最寄りの駅かバス停まで迎えに行く
完全ではありませんが、少しは親の負担は軽減されます。
塾や習い事が人通りの多い駅やバス停近くであれば、お子さん一人で乗って、自宅の最寄りの駅かバス停まで迎えに行くという方法です。
(8)塾や学校の近くに引っ越す
全ての人ができる訳ではないのは、重々承知ですが、例えば、引っ越す機会がある場合や家を建てる条件に、塾や学校の近くを選ぶという方法があります。
私たち一家も、塾も学校も徒歩10分圏内のところに住んでいるので、共働きでもどうにか対応ができました。
塾は行きは自分で行き、帰りは夜遅いので徒歩で迎えに行ってました。
親子ともによい散歩になりました。
(9)オンライン塾やタブレット学習の利用
自宅で学習できるオンライン塾やタブレット学習教材を利用するのも方法です。
子ども一人で塾に通わせることもないので安心です。
オンライン塾は場所代がない分、比較的料金が安くて質の高いサービスが受けれます。
場所の制約がないので、全国の評判のよい講師の授業も受講可能です。
全てオンライン塾では不安という方は、通いとオンラインを組み合わせられる所もあります。
例えば、公文の教室も週2回のうち1回はオンライン可の所や、個人塾でもどちらも日によって選べる所もあるので、近所にそのような塾がないか探してみてもいいと思います
中学生になって、部活などで帰宅が遅かったりするので、現在はオンライン個別指導に切り替えました。
共働きで送り迎えも難しくなり、祖父母も高齢になり、夜に運転をさせたくないし、子供一人で夜道を歩かせたくない、通塾の時間を減らして、成長期の子の睡眠時間を確保したいなどの理由から、オンライン個別指導に切り替えました。
最初は、自宅で集中して勉強できるか、オンラインの授業はわかりやすいのか不安でしたが、成績も伸びて、よい選択をしたなと思っています。
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4. 塾の送迎は何歳まで必要? 中学生も高校生も?男の子の場合は?
結論としては、何歳までとかではなく、帰宅までのルートが安全な環境かどうかによります。
男の子だからといって大丈夫な訳ではないので、帰宅までのルートで判断しましょう。
送迎が必要か判断基準は?親子でルートを確かめるのが確実
塾や習い事を決める時に、送迎が難しい場合は、塾までの道のりを、実際の交通手段(徒歩や自転車)で子供と一緒に往復して確かめた方がよいです。
できれば、暗くなってから授業が終わるならば、その時間帯にも一緒に行ってみた方がよいです。
その時に、危険そうなところはないか、人通りのある別ルートを探してみるなど、子供と一緒に考えて決めることをおすすめします。
また、塾の先生に他の生徒さんがどのように通っているかも参考に聞いてみるのもいいと思います。
帰宅までのルートで注意する点は以下のとおりです。
・ 外灯がない
・ 人通りが多いか否か
・ 繁華街の近くか否か
・ 安全な地域か否か
・ 人通りがなく車が路駐できる場所(連れ込まれそうな場所がないか)
・ 近くのコンビニの客層や、周りのお店の状況
子供が怖い思いをしながら通うのは、毎週のことなのでかなりストレスとなるので、よく検討しましょう。
送迎しないで子供一人で通う場合の対応策
具体的には、以下の3つの対策があります。
・実際にルートを確認した時に、危険そうなところを子供と話し合って、迂回するかその箇所だけ走るかなど、対策する。
・防犯ブザーをもたせる
・GPS機能の導入を検討する
子供用GPSは、スマホのアプリだったり、スマホを持たせてないならGPS端末だけの商品もあります。
5.塾の送迎問題のまとめ
今回は、
・塾や習い事の送迎の負担
・送迎のメリット
・送迎が難しい場合の対策と解決策9選
・送迎が必要かの基準
・送迎しないで子供一人で通う場合の安全対策
について、現役ママ目線でお伝えしました。
「送迎が難しい」、「子供の安全第一にしたい」、「質の良い授業を受けさせたい」なら、オンライン塾も検討しましょう。
塾の送迎は日常のことなので、親御さん負担が大きくなります。
また、お子さんも他の習い事や部活などで忙しいので、親御さんだけでなくお子さんにも通塾は負担です。
コロナ時に塾や習い事の教育関係もオンライン化が急速にすすんだので、以前より格段に使いやすくなっています。
また、通いとオンラインの両方でいいとこどりのハイブリット型の塾や習い事もあるので、お子さんやご家族のライフスタイルにあった方法をみつけていきましょう。
うちは、共働きで送迎が難しくなったので、オンライン個別指導にきりかえました。
子どもの成績もあがり、時間もおサイフにもゆとりができました。
2年間オンラインで受講した体験談について書いているので、よかったら読んでみてください。